かっとばせ借金 打ち勝て倒産!!

資金繰りが悪化した中小零細企業の、経営危機打開や事業再生へ向けてのお手伝いをさせていただいています。 経営危機場面での知識や情報をご提供し、従業員や家族のために命がけで闘う経営者が、諦めずに闘う現場を善戦苦闘日記としてご報告いたします。

2011年11月

クレーム処理の明暗・・・


時代が変わってしまったのでしょうか。

日本人の美徳といえば、『恥を知る』ということだったと思います。

儒教を基本に、武士道精神や葉隠れに代表されるように、人としての生き方に日本人はこだわってきました。

『道』や『礼』という1文字の表現に、全ての深い意味が込められているように、日本人に共通する人としての生き方の目標であったのです。

しかし、バブル期の頃から、この日本人の美徳は失われてしまったようです。

現在においては、もはや『恥を知る』という言葉は、死語になったような感じさえ受けてしまいます。


子供に対して「恥ずかしくないのか!」という叱り方をしても、恥ずかしいという理解が根本的に違ってしまっており、意味のない叱り方になっているのです。

いまどきの女子高生は、当たり前のように、ハンバーグを食べながら町を歩いています。
大きな口を開けて、友人と大きな声で喋りながら、そして歩きながらなのです。

電車の優先座席は、高齢者など関係なく、若い連中が平気な顔して座っています。
早く座ったものが、当然に優先な席だとでも思っているのでしょう。

たとえ満員電車でも、座っている若い女性は時間を無駄にせず、せっせと化粧にいそしんでいます。
いかに女性が変身するのか、実演会を見せつけられているようで、見ている方が恥ずかしいものです。

若者が集うと、そこが公共の場であろうとも楽しい憩いの場になるのか、座り込み大声で騒ぎゴミを撒き散らします。
廻りを行き交う大人たちは、見て見ぬふりをするしかありません。

これらは、ほんの一例であり、若者だけでなく、多くの日本人が恥を知る行動をとれなくなったように思います。


戦後、欧米の文化が流入してきましたが、その過程において、日本人は大きな過ちを犯してしまったのではないでしょうか。

当然に、根本的な文化が違うのですから、全てを受け入れる必要はなく、取捨選択しながら日本流にアレンジして受け入れるべきだったのです。

ところが、取捨選択など出来ずに、しかも都合よく拡大解釈までしてしまったものですから、そういう過程・環境で教育を受けた者がある事に勘違いをしてしまい、恥を知ることが出来なくなったように思います。

そのある事とは『権利』です。

特に、個人の権利の主張が誤解され、『道』や『礼』どころか、義務や責任さえよりも優先するものと捉えられてしまっているのではないでしょうか。

義務や責任を果たす前に、権利だけを先に主張するのが当然のような傾向となっているのです。

権利など主張せずに飲み込み、義務や責任をきっちりと優先的に果たすのが日本人の美徳でしたから、その美徳が完全に失われてしまったのです。

その結果、『恥を知る』ということができなくなってしまいました。


日本人が、恥を知ることを放棄し、平然と権利の主張をするようになり、もっとも大きな影響を受けたのがクレームではないでしょうか。

問題があれば、何でもかんでもクレームをつければいいという風潮になり、責任転嫁も含めて自らの責任を放棄するのが当たり前のようになってしまっています。

製造メーカーや販売店などは、クレーム処理に大変な環境になってしまいました。

クレーム処理は最大の営業チャンス・・・などと言っていた時代が、懐かしくさえなっており、日々、クレーマーと化したお客様の苦情対応に心身をすり減らしているのです。

果ては、モンスターピアレンツなどと呼ばれる父兄が発生し、学校の先生に無理難題を吹っ掛け追い込んでいるのです。

子供を信頼してお預けし、教育をしてくださる先生なのに、もはや呆れるしかない状況です。

このような状況は、今後もますます拡大していくでしょうし、問題が事件に変化しても珍しくもない時代になると思います。


『道』や『礼』を、しっかりと教えて行かないと、日本は大変なことになるのではないでしょうか。

学校での道徳教育は当然のこと、武道などの習い事も活用し、子供に限らず大人も含め修得する必要を感じます。

ある意味、教育の基本に据え、目的にするぐらいにしないと駄目なのかもしれません。

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二代目は辛いもの・・・


大王製紙の元社長である御曹司の事件が世間を騒がせていますが、その内容には驚いてしまいました。

想像を絶するような大金を、経営者の一存で自由にしてしまう事件であり、なんとも御曹司とは凄いもんだと呆れてしまいます。

経営者の二代目や三代目の後継者は、何とも羨ましい限りに思えます。

しかし、実体は、そんな羨ましいものでもないのです。



中小零細企業は同族経営が基本であり、経営者の息子が後継者となるのが普通です。

将来の経営者が約束されており、労せずして経営者となれるのですから、周りから見ていると羨ましい限りです。

子供のころから、何不自由無く育てられ、贅沢な生活をさせてもらったでしょう。

学生時代から、海外旅行に行かしてもらい、車なども買ってもらっていたでしょう。

結婚するとなったら、新婚用の住宅も購入してもらったかもしれません。

庶民から見れば、羨ましい限りなのですが、息子さんご本人は、そういう環境が当たり前のものになっており、そんなに恵まれているとは思っておられないのではないでしょうか。

中小企業の経営者の息子にとって、こんな生活は当たり前なのです。


ところが、そんな息子さんも、あるときを境に経営者の息子の意味を痛感させられます。

父親の経営する会社に就職すれば、環境が一変してしまうのです。

当然、後継者として入社します。

いずれは、会社の社長となるのですから、二十歳そこそこの若造でも周りはチヤホヤするかもしれませんし、大王製紙のように公私のけじめさえ出来ないようになるかもしれません。

後継者に対して、そんな対応をする会社もあるかもしれませんが、この厳しい経営環境においてそんなことしてたら確実に倒産してしまいます。

従業員の視線が常に集まり、後継者は気を抜く隙などありません。

絶対に辞めるはずのない新入社員でもありますから、これは鍛えがいがあるでしょう。

父親が、有能なたたき上げの経営者の場合などは、たとえ息子であろうとも容赦しません。

後継者だからこそ、厳しく対応しなければならず、結果として有能な経営者になり、企業経営も安定するのです。


ある地場ゼネコンに、社長の息子が入社しました。

息子は、有名な私立大学を卒業し、技術者よりも財務を会得するため商学部で勉強してきました。

当然、周りは、総務と営業を中心として勤務するのだろうと思っていましたが、社長は息子を工務部に配属したのです。

しかも、土木現場の下働きから始めさせました。

来る日も来る日も、スコップとレイキをもって現場を整地したり片付けの繰り返しです。

現場作業が終われば、現場所長の手元で資料作成のお手伝いが続きます。

息子も、後継者として負けるわけにはいかず、学生時代とは180度変わり、ボロボロになった作業着を身にまとい、汗水流して踏ん張ります。

当初は、困惑していた現業員も、いつしか先輩として接するようになりました。

父親か兄の様に、厳しくも優しく鍛えるのですから、息子が成長しないわけはありません。

同時に、現場員と息子には信頼で結ばれた連帯感も生まれ、現場も良い結果を収めるようになりました。


後継者である息子は、7年ほど現場で修業しました。
簡単な現場管理なら、自分でこなせるようになってから現場を離れ、その後に営業を経験し、5年前に後継者として経営を引き継いだのです。

それ以降、常に黒字を確保し、業績を伸ばし続けているのです。

昨今の、長引く建設不況で、ほとんどの建設業者は業絵席を大きく悪化させていますが、この会社は業績を伸ばし続けているのです。

しかも、従業員は1人も自ら辞めようとしません。

みんな、自分が育てた経営者だと思っていますから、辞めるはずなどないのです。


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専門バカとオールマイティー・・・


専門馬鹿という人たちがいます。

ある特定の専門分野においては、誰にも負けない高いスキル(知識・技術)を持っているのですが、その専門の分野以外等において知識の不足している人たちのことです。

大工さんや料理人さんなどの特殊技術を持った職人さんなども、この専門馬鹿に当てはまる方が多いでしょう。

また、研究や開発に没頭されている技術者と言われる方も、この専門馬鹿になるのだろうと思います。

要は、技術屋さんのことで、一昔前ならブルーカラーという表現をされたのかもしれません。

しかし、バブル崩壊以降の右肩下がり経済環境において、この専門馬鹿は高い社会的地位を築きつつあり、極めて環境の変化にも強いのです。

また、ドイツには、こういった高いレベルの技術屋さん達を育てるマイスター制度があり、ドイツが経済大国を長年に亘って維持する原点ともなっており、ある意味において専門馬鹿を育成することにより、高い技術や知識の構築が可能になっています。

なによりも、専門馬鹿は、不況に強く、一人で生きていけるという特徴があります。

万が一に会社が倒産しても、どこに行っても職は見つかり易いのが専門馬鹿なのです。


反面、専門馬鹿にも様々に欠点となる特徴があります。

一般的な話として、融通がきかない人が多く、社会性の乏しい人が多く見受けられます。

また、技術はありますが、経営センスに欠ける人が多いのも特徴です。

当然、全ての技術屋さんの専門馬鹿がそうなわけではなく、その様な傾向があるとご理解をいただきたいと思います。

現実的に、私どものご相談者でも、社長が凄い技術者で、どこにでも通用するような特許を持っておられるのに、経営に関しては素人で常に資金繰りに苦労されているところが二件あり、なかなか両立は難しいようです。



専門馬鹿とは反対に、オールマイティーと言われる人がいます。

一つの分野にこだわらず、多方面の知識が豊富で、それに伴い対応できる分野も広くて何でもこなせる能力をもった人で、
営業畑の方に多く見受けられるようです。

世の中を、上手くスイスイ泳いで渡っていける人で、出世するタイプだとも言えます。

バブル期には、ホワイトカラーという表現の中心にいて、その能力により様々な余禄を得た人たちでもありました。


しかし、万能であるわけではなく、その知識は広いけれども浅く、特化した専門知識が乏しいという特徴があります。

いわゆる、潰しが効かない人のことで、会社というバックポーンがなければ能力を発揮できません。

したがって、1人では生きていけないタイプで、会社が倒産すると最も困ることになります。


両極端にある専門馬鹿とオールマイティーですが、子を持つ親としてどちらのタイプに育てるべきか悩むところでしょう。

当然、子供の資質にも因るのでしょうが、安定した幸せな生活を送らせるために、親としてどう考えるかです。


これは、これからの時代を考えると、この答えは難しくないでしょう。

安定という面から考えれば、オールマイティーに育てるべきだと思ってしまいますが、これはバブル崩壊までの高度成長期の考えだと思います。

この、経済が常に変動している時代においては、専門馬鹿でなければ、本当に安定した環境を確保できず、生きていくのも難しいのではないでしょうか。

手に職がなければ、なかなか仕事さえない時代になろうとしているのです。

子を持つ親として、潰しの利く人間に育てなければなりません。

それとも、公務員にすべきなのでしょうか。
 
先の、全く読めない時代になってしまいました。

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目的を理解しない無駄・・・


「ええ歳して、いったい何をしてんねん・・・。」

「何のために、わざわざ遠いところまで訪問して打ち合わせをしたの・・・?」

「そんなん、時間と費用を無駄にしただけやん・・・」

こう叫びたいところを、ぐっと我慢されている経営者も多いのではないでしょうか。

叫んだところで、良い結果に変わるわけでもありません。

ましてや、そうなった責任の一端が、経営者に有る場合も多いものなのです。


経営者は、給与以上の結果を従業員に期待するものです。

しかし、期待した通りの結果を出せる従業員は、そうそう多くはありません。

ましてや、『一を言って十を知る』ような、期待以上の結果を出せる従業員などには、なかなかお目に掛かれるものではないと思います。

世に言う『出来る男』になるのでしょうが、そんな出来る男が、いつまでも中小零細企業の従業員で我慢しているとは考えにくいでしょう。



よく、自分の秤で従業員を計る経営者を見かけます。

自分ならこれぐらい出来るから、従業員も当然に出来るだろうと指示するのです。

これは、大きな考え違いですから、すぐにやめるべきでしょう。

まず、従業員が経営者と同等かそれ以上の能力があると考えることは根本的に間違っています。

たしかに、特殊な分野や特殊な技術で、秀でた能力を身につけている従業員も多くおられますが、一般的な分野では経営者より優秀な従業員は少ないでしょう。

というより、経営者は、従業員よりも秀でていると考えるべきなのです。

それを前提に、従業員の能力を十分に認識して、許容範囲内での指示をださなければなりません。

期待通りの能力を発揮させるには、どうすればいいかを考えることが大事であり、出来ないからといって、文句ばかり言っていても仕方ありません。

従業員には、頑張ってもらって、最大限の成果を挙げてもらわなければなりません。

いかに従業員に効率的に働いてもらえるかを考え、上手く対応することが、経営者に求められる重要な要素でもあるのですから、思い込みによる無茶な要求は厳禁です。


従業員の能力を把握しているのに、期待通りの結果を出せない場合、その理由は2つに絞られるのではないでしょうか。

まず、指示する方法に問題があり、内容が伝わっていないことが考えられます。

さらに、指示された作業・行為の目的を、従業員が理解していないことが挙げられます。


たとえば、得意先に新商品について紹介してくるように指示したとしましょう。

この指示だと、得意先を訪問するという行為が、目的だと勘違いする従業員がいるかもしれません。

中には、訪問して、新商品を紹介しただけで、目的を達成したと思う従業員もいるでしょう。

新商品を知っていただき、今後の購入を依頼して、最高の営業が出来たと喜ぶ従業員はましな方なのかもしれません。

このテーマの目的は、新商品を知っていただき、購入していただくことにより売上を確保することが目的なのです。

簡単なテーマですから、判りやすいとは思いますが、これがちゃんと出来ないと『子供の使い』になってしまいます。


「何故、そうするのか・・・」

「何のためにするのか・・・」

指示する方は、その作業や行為を実施する理由(目的)を明確に伝え、指示される方は、作業や行為の目的を理解して着手することが大事なのです。

それにより、イレギュラーが発生しても、臨機応変に対応も出来るでしょう。

また、経営者が、期待した以上の結果を得ることも可能になるのだと思います。

手段はあくまでも手段であって、けっして目的にはならず、目的を達成するために実行するものなのです。

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余裕のあるタイミングで・・・


今年の初夏ぐらいからでしょうか、新しくご相談にみえられる方が減ってきました。

景気が回復しているからなのか・・・

それとも、中小零細企業対策が充実しており、経営改善が図られているからなのでしょうか・・・

理由は判りませんが、私の感じるところとは少し違う方向になっているように思います。

冷静に考えれば、景気が回復していないのは、誰にでも判ることです。

さらに、今後、中小零細企業の経営環境が悪化していくのは間違いないでしょう。

しかし、ひょっとすれば、今は小康状態なのかもしれません。


そんな状況でも、新たなご相談者がなくなったわけではありません。

そして、減少している新たなご相談者にも、昨今の環境を反映したような傾向がみられます。

資金繰りに余裕のある方が激減しているのです。


まぁ、私どもにご相談にみえられるのですから、元々、資金繰りに余裕のある方はほとんどおられません。

それでも、今までは、しばらくは資金繰りが確保されている状況だが、将来の経営に不安を感じてご相談にみえられる方が多かったのです。

ところが、最近は本当に資金繰りに余裕のない方が多いのです。

たとえば、明日に支払わなければならない従業員の給与が足らないとか・・・

3日後の、取引先の支払が不足しているとか・・・

1週間後の、手形の決済資金がどうにもならない・・・等の切羽詰まったご相談が多くなっているのです。

ゆっくりとお話を伺う時間さえなく、すぐに対策をしないと間に合わなくなるようなご相談が大半を占めています。


このように資金繰りが追い詰められた、切羽詰まった状況でも、打開すべき方法は残されています。

しかし、余裕がなければ、選択肢が限られてしまうのも事実なのです。

もう少し時間があれば、より有効な対策が施せたのにと、現場で思うことが非常に多いのです。


同じことに取り組むにも、余裕のあるなしで結果が大きく変わってしまうことは、何にでも言えることだと思いますが、特に会社の再生や経営改善に取り組む場合は顕著です。

取り組みが早ければ早いほど、当然に、選択できる方法は多くなります。良い結果を得ることにつながります。

余裕のある状況で取り組めば、良い結果を得ることにつながるのです。


こんなことは、経営者であれば、みんな判っていることだと思います。

しかし、なかなか余裕を持って対応できないものなのです。

経営者としてのプライドが邪魔をしているのか見しれませんし、対策をとる余裕さえ失くしていのかもしれず、本当に追い込まれないと行動に移せないのが大半なのです。


本当に、経営危機を打開し、会社の再生を果たしたいのなら、できるだけ早く対策に着手しなければなりません。

経営者としての責任を最後まで果たしたいのなら、プライドを捨てて、具体的に行動に移さなければなりません。

頭では判っていても、行動を明日に回していれば、環境は悪化していくだけではないでしょうか。

明日には、資金繰りに追い込まれて余裕をなくし、何も手が付かない状況になっているかもしれないのです。

経営者として、経営を維持するために、今日中にではなく、今すぐに対応すべきではありませんか・・・。

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金融機関との交渉の基本・・・


『知的な詐欺師』・・・。

私は、ご相談者が金融機関に騙されないために、この言葉を用いて金融機関の体質を説明することが多いです。

当然、全ての金融機関や行員がこの様な体質ではありませんが、多くはこの言葉が間違いなく当てはまりますし、騙されない為には、そう捉えておく必要があると思います。

金融機関の行員等は、知力が高く、関係する法律等にも詳しいのは当たり前ですし、債権を回収するためには顧客のことなど配慮せず何でもありなのです。

詐欺的な行為なども頻繁に見られ、その結果で顧客が倒産しても彼らには関係なく、責任を追及しようとしても証拠を残していませんからどうしようなく、泣き寝入りするしかありません。

この、『知的な詐欺師』的な性格を理解したうえで、金融機関と付き合うことが大事です。

そして、環境の厳しいなかでの融資の申し込みや、返済猶予における交渉については、このことを脳裏から離さないようにしないと大変なことになってしまうでしょう。



返済猶予等について金融機関と交渉する場合、この性格を理解しておくことが大前提になりますが、次に配慮しなければならないのは誠意でしょう。

この場合の誠意とは、現状の理解と今後の対応を納得してもらう努力です。

まず、金融機関に対して、誠意を見せる意味で、現状を具体的に説明して十分に理解してもらわなければなりません。

なぜ、返済猶予が必要であるかということを説明し理解してもらうのです。

さらに、今後の対応についても説明をしなければなりません。

それは、返済猶予さえしてもらえれば、必ず経営改善が可能であり再生できるという流れについての説明になります。

その説明には、経営改善についての具体的な内容が必要でしょうし、返済猶予の条件についても言及する必要があるでしょう。

いつ頃になれば、どの程度の返済が可能になるのかという、時間的な動きに沿っての予想を計画として説明します。

さらに、返済猶予することにより、再生が可能になり必ず完済できて、金融機関には絶対に迷惑を掛けないということも伝えなければなりません。


このように、返済猶予の交渉における誠意とは、本当の状況を正確に伝えることと、金融機関に不安を持たせないということになります。

金融機関に、これなら返済猶予をしても、債権回収に問題がないと思わせることが大事なのです。


最後に謝罪もポイントになります。

約定通りの返済条件を変更して、元金の一部及び全額について棚上げをお願いするのですから、交渉は、まず謝罪から始めるべきなのでしょう。

最初に、返済猶予で迷惑をかけることについて誠意ある謝罪があれば、金融機関も返済猶予について、誠意ある対応を取ってくれるようになるのではないでしょうか。

金融機関の担当者も人間ですから、その感情を、良い意味で刺激することは大事だと思います。

様々な誠意で、『知的な詐欺師』の牙を抜けば、返済猶予の交渉はスムーズになります。

特に、このような経営環境ですから、返済猶予を怖れる必要はなくなっていますから、基本の配慮を守れば難しくありません。

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不渡りを回避した経営者・・・


普通の経営者なら、諦めていたでしょう。

もはや、諦めるしかない状況だったと思います。

資金繰りの単純な計算ミスで、次に期日を迎える手形の決済資金が足らないのです。

個人の資産など、全ての資金を投入すれば、その不渡りは回避できるのかもしれません。

しかし、十日後の支払が決済できないか、翌月の手形決済資金が間違いなく不足してしまうのです。


それが判ったのが、手形期日の2営業日前ですから大変です。

銀行などの金融機関は、既に新たな融資をしてくれるような状況ではありません。

一時資金として、市中金融を活用しようにも、それで足りるような金額でもありません。

手形をジャンプしてもらうにも、今からでは残り時間が少なすぎます。

これでは、どうしようもないでしょう。

普通の経営者なら、これで終わりだと考えてしまって当然です。

この状況で、弁護士に相談して破産の選択をする経営者は、まだ優秀な経営者なのでしょう。


しかし、この経営者は違います。

経営を諦めることなど考えもせず、何とかしようと動かれたのです。

この手形の不渡りを回避し、資金繰りを確保する方法が何かないかと、一生懸命に知恵を絞られました。

それは、三月に大きな商談が決まっており、その後、大きく資金繰りが改善して、経営改善に向かう可能性があったからです。

諦めるにも、諦められない状況だったのです。

せっかくの大きなチャンスがもうすぐ手に入るのに、手塩にかけた事業を諦めることなどできなかったのです。


商売には、流れがあるといいます。

時流というのでしょうか、突然に商売の環境が変わり、大きく流れ出すことがあるのです。

その経営者が不渡り回避を決断された直後、その時流が訪れました。

仕入先の資金協力が容易に決まったり、大きな受注が前払いで決まり、当座の資金繰りを確保できたのをはじめ、次々と受注が決まりだしたのです。

9月や10月の低迷が、いったい何だったのかというように、時流が変わったのです。

これで、1年程度の資金繰りが確保できたことになり、経営改善にも、余裕を持って対応できるようになりました。


この動きは、資金繰りの破綻を予感してから、わずか10日間ほどの動きになります。

不渡りも覚悟し、その回避に最善の努力を尽くした結果、わずかな期間で事態が一気に改善したのです。

もしも、あの時に、不渡りの回避を諦めていれば、どうなっていたのでしょうか。

万が一、破産の選択などしていたら、全てが終わってしまっていたのです。


債権債務の処理においては、信じられないような話が溢れています。

この話も、経営危機を打開すべく戦われている実話で、フィクションではありません。

経営者の、絶対に諦めないという直向な気持ちが生み出した結果なのです。

事実は、小説よりも奇なりですね。


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製造業の生き残り・・・・


これから、どうなるのでしょう・・・か。

過去にも、色々な不況がありましたが、これほど将来の展開が読めない不況は珍しいでしょう。

読めないというよりも、好転する気配が感じられないと表現した方が適切なのかもしれません。

バブル崩壊による不況を、イレギュラーな出来事だと考えていたのは、大きな勘違いだったのかもしれず、あれ以来、日本経済は、大きく転換してしまったのではないでしょうか。

戦後、40年強の間、右肩上がりで発展し続けてきた日本経済は、平成2年のバブル崩壊を境に、右肩下がりの収縮の経済に変わったのかもしれません。

そのように捉えれば、全ての符丁が合致するようにも思います。


しかし、不況だと嘆いてばかりではどうにもなりません。

何らかの対応策を見つけて、この不況を乗り切らなければならないのですが、なかなか簡単にはいかないでしょう。

特に、製造業は、大変だと思います。

あれだけ、世界を席巻した日本の製造業が見る影もなくなり、短期間の間に韓国や台湾等に追い越されてしまい、競争力を失ってしまったのです。

特に、製造拠点を、国内に構えている企業は悲惨です。

高い法人税率に始まり、厳しい労働規制,東南アジアライバル国に比較しての自由貿易協定への遅れ、温暖化ガス削減問題、電力不足等々と、製造力を低下させるしかない環境では、競争力を維持することなど不可能ではないでしょうか。

さらに、昨今の円高や欧州危機が重く圧し掛かかってきていますから大変です。

これで、TPPに不参加などの方向になれば、国内での製造はマイナス要因しかなく、もはや国内で製造する意義は見出せなくなってしまいます。

の問題が発生するという製造業者にはマイナス要因しか見当たらない経営環境となっています。


今まで、国内での製造を続けてきた中小零細製造業も、競争力を維持して、経営を確保するために、国外での製造を検討しなければならなくなっていると思います。

バブルの崩壊以降、中小製造業は、国内での製造を前提に、徹底的なリストラ等を実行し、薄利ながらも何とか経営を維持してきました。

しかし、このような環境では、もはやリストラの術も残っていない状況であり、国内での製造という前提が成り立たなくなっているのが現実です。

大手得意先等は、既に海外に製造拠点を移しています。
移転先で、現地の下請企業等と取引するという環境になり、受注を確保するためには、海外への進出が不可欠という状況にもなっていたのです。

もはや、国内の製造にこだわる理由はなく、躊躇する余裕もないでしょう。


中小零細製造業が、競争力を維持するには、製造拠点を移すしか方法が残されていないのが現実となってきています。

このままでは、日本の製造業の東南アジアへの製造拠点の移設は、一気に加速度を増していくでしょう。

気がつけば、日本には大工場から町屋の工場までもが、姿を消してしまっているかもしれません。


しかし、同時に、日本経済が根本的に成り立たなくなってしまうことを忘れるわけにはいきません。

その時には、日本も、国際社会から、姿を消してしまっているかもしれません。

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なぜ、今、破産するの・・・


なんでやねん・・・・!?

いきなり、大阪弁で驚きを表現してしまい申し訳ありません。

ついついビックリすると、やはり地が出てしまうようです。

ご相談者が、想像もしていなかったことを提案されましたので、本当に驚いてしまいました。

なんと、この期に及んで、破産をしたいと言われるのです。

破産を回避するために、せっかく、ここまで頑張ってきたのにです・・・。



世間では、資金繰りが破綻すると、破産しか方法がないように思われているようです。

しかし、破産だけが方法ではなく、その他にも様々な方法は存在するのが現実です。

法的ならば、特別清算や民事再生,特定調停などがありますし、私的な整理方法なども清算や休眠等をはじめ何通りかの方法があります。

この段階において大事なことは、現状の債権債務の問題を処理すると共に、今後の準備を進めることに留意して選択することだと思います。

したがって、単純に破産を選択するというのでは、将来のことを考えているわけではないし、経営者としての責任を全うしているわけでもなく、今だけを楽にしたいということになってしまいます。


私の場合は、自殺や夜逃げは当然のこと、破産さえも選択肢として検討すべきではないとアドバイスをしています。

それは、関係者への影響や、将来的な展開を考えた場合に、破産は様々に悪影響を及ぼすからです。

破産を選択すれば、当事者自身は、法律の下で債務処理を取り仕切ってもらえて随分と楽になりますが、連帯保証人や取引先等はその影響をまともに受けてしまい、連鎖的に破産する可能性さえ発生してしまいます。

そういう悪影響を及ぼさずに、最後まで経営者としての責任を全うするために、我々は、基本は破産を回避して、任意で対応・処理するようにアドバイスをしているのです。


その作業は、簡単なものではありません。

専門的な知識も必要ですし、高度な交渉術等も必要でしょう。

そして、何よりも、経営者としての熱意が最後まで必要となります。

関係者への負担を最小限に抑えるために、長い時間や膨大な労務を費やして破産を回避するのです。


ところが、無事に破産を回避して処理されたご相談者が、ある日突然に、破産をしたいと言い出されたのです。


理由は簡単です。

いつまでも続く金融機関から督促に、対応されるのが面倒くさくなられたのです。

守るものは守ったので、ここで破産をして、人生をシャッフルしようと考えられたのです。


しかし、そんな甘いものではありません。

今、破産をすれば、様々な問題が露呈してしまいます。

守ったはずのものが、守れなくなる可能性が高いのです。

破産は、法的な手続きですから、厳正な手続きの中で、資産の過去の動きをチェックされ、あやふやな処理など許容してくれません。

当然、この様なことは、最初から理解したうえで破産を回避したはずなのですが、厳しい環境が和らぎ落ち着いてくると、精神的に余裕が確保され、もっと楽になる方法がないのかと考えられるようなのです。

ここで、もしも破産を選択されるなら、最初からやり直すことになり、今までの努力が無駄になるでしょう。


破産をして免責を受ければ、債務を追及されることが無くなりますから、全てが落ち着いてくると破産をして、もっと楽になりたい気持ちは判ります。

しかし、一度、破産を選択肢から外して取り組むと、破産に再び取り組むのは極めて難しいのです。

このことを、破産を考えておられるご相談者にご説明し、理解をしていただけて撤回をしてもらいました。

関係者への負担を最小限に抑え、守るべきものを守っただけで、結果に満足すべきなのだと思います。

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