金融機関と、気楽に話のできない経営者がおられます。
担当者から、訪問したいと連絡が入るだけで、何かあったのかと緊張される経営者も珍しくありません。
金融機関というだけで、何か特別な存在だと思い込んでおられるのでしょう。
それとも、何か知られたくないことでもあるのでしょうか・・・。
最近、金融機関との約束を守れなくなる事業者が増加しています。
その原因といえば、ご承知の様に、財務的に過剰債務となってしまったゼロゼロ融資の返済ということになります。
生き残るためとはいえ、明らかに返済の目途のない膨大な借金であり、借入をするときから、返済については心配で不安であったはずだと思います。
その不安であった返済が、現実のものとなった今、心配していたことが倒産という結果につながってしまっているのです。
本来、こんな環境であれば、経営者は、積極的に債権者である金融機関と連絡を取り合い、前向きに取り組まれるべきでしょう。
ところが、いいしれぬ不安を抱えた経営者が、真逆の対応を取ろうとされることは少なくありません。
例えば、借入金の元本返済が契約通りにできないときや、利子さえも払えずに金融事故になったときなど、不安で逃げ出したくなって前向きな対応をとられないのです。
迅速に的確な対応をされれば、確実により良い結果を得られたのに、問題解決を先送りしたりすることで、より難しい状況に追い込まれてしまってしまいます。
こんなとき、経営者が抱かれる不安の大きさは計り知れないものだと思いますが、自分が、責任ある経営者だということを忘れないでください。
債権者である金融機関と、真正面から向き合って交渉する勇気を求められ、経営者には結果を出す責任があるのです。
逃げたら、犬でも追いかけてきますから、状況はより混迷し、結果は必ず悪いものとなり、全てが終わってしまう可能性さえもあるでしょう。
逃げずに、金融機関との交渉に『興味』を持ってください。
金融機関との交渉は、債権者とてしての考えや動きを知る絶好の機会となりますし、金融機関から支援を得る機会になるかもしれません。
金融機関との交渉をチャンスだと捉え、前向きに取り組むことが大事なのです。
事前に、説明内容をまとめ、質問を想定し答えを用意して、精一杯の誠意を持って対応することで、必ず前に向かって進みだすと思います。
交渉する勇気は、責任ある経営者が、よりよい結果を掴み取るためには不可欠なものなのです。
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