私のところに、会社の経営危機についてご相談に来られるお客様には、統一した特長があります。

 それは、極めて真面目な方ばかりであるということ。

 自分の経営する会社を経営危機に陥らせた奴が、どうして真面目なんや・・・と言われるかもしれませんが、それは大きな勘違いです。
 ご相談に来られ、経営危機に陥った理由を確認すると、経営者ご自身が理由である放漫経営はまずありません。ほとんどが、得意先や金融機関の対応が理由となるものばかりです。それを他人のせいにせず、ご自身が受け止めて戦ってこられた訳です。

 さらに、今まで、どんな手段をとっても借りた金は返す・・・という考えを貫いて来られた方々ばかりです。
 自分が無一文になっても、金融機関への返済,社員への給与支払い,取引先への支払いを優先する。
 当然と言えば当然です。しかしね、返済の余裕があるのに返さない人が世の中に沢山いてるんですよ。ずる賢く立ち回るというか、先天的な才能があるというか、他人を苦しめても自分は幸せになる技術を持った経営者の多いこと・・・・ご存知でしょう。

 私は、青い顔で状況を説明される経営者に『今まで、本当によく頑張られましたね。』と声お掛けします。すると、今まで耐えに耐えてきた気持ちが抑えきれずに、子供のように涙を流されます。本当に、真面目に頑張ってこられたんです。

 世の中が悪いとは言いません。政治が悪いとも言いません。しかし、長い間、寝る間も惜しんで真面目に経営に取り組んできた経営者を、簡単にここまで追い詰める金融機関をはじめとする経済構造には大きな問題があります。

 これから、このブログで、私が仕事上で感じた思いや経験を投稿していきます。
興味がある方は、是非お読みください。

 そうそうそれから、金融機関は貸付をする時に担保や保証人を取っているんです。返済する余裕が無くなれば、必ず返済停止を優先する。間違っても、社員の給与や取引先の支払い停止を優先しては駄目ですよ。必ず、悪い結果になります。