いったい、何回、謝ればいいのでしょうか。

しかも、私の落ち度ではなく、謝罪の原因は、全て電車の延着が原因になります。

日本の鉄道は、時間に正確だと思っていたのですが、今日1日の出張だけで、なんと電車が三回も延着して、大幅にお客様との約束の時間に遅刻をしてしまいました。

お客様には、遅れたことをお詫びし、快く許してはいただけましたが、当事者のJRなどは当たり前の風情で、何ら謝罪の意思などないことが不思議です。



仕事で、遠方まで出張させていただくことは少なくありません。

お客様のご要望があれば、北は北海道から南は沖縄までお伺いしています。

昔であれば、時刻表片手に、乗り継ぎなどに四苦八苦したものですが、今は出張も便利になりました。

パソコンの専門サイトで、出発と到着場所を入力し、出発や到着の時間などを指定すれば、いくつかの行程を表示してくれます。

費用から消費時間まで簡単に知ることができ、行程にも全く無駄がなく、それに合わせてネットでチケットを購入するだけの作業になります。

先月は、岩手の二戸という所に出張いたしましたが、奈良の自宅から往復14時間という行程でも、日帰りで出張ができたほどです。

昨日は、岐阜県の揖斐のお客様を訪問させていただきましたが、いつも通りに、ネットで簡単に電車の詳細な行程を立てることができます。

7時08分に近鉄学園前を出て7時14分に大和西大寺駅に着き、7時22分発の近鉄京都線の特急に乗り換え7時56分に京都駅に着きます。

京都で、8時02分発の新幹線に乗り8時37分に名古屋駅に着き、8時50分発の特急しらさぎ3号に乗り換えて9時20分に大垣駅について、大垣駅で9時28分発の養老鉄道に乗り換えて9時52分に揖斐に到着の予定です。

10時のお伺いですから、無駄のない行程でお約束の時間に間に合うことが出来ます。

ただ、途中の乗り継ぎ時間が、大和西大寺駅で8分,京都駅で6分,名古屋駅で13分、大垣駅で8分と、4回乗り換えて乗り継ぎ時間の合計が35分しかありませんから、タイトな行程といえるのかもしれません。

しかし、このタイトな予定が成立するのが日本の鉄道・・・だったはずなのです。

現に、大和西大寺駅や京都駅での僅かな時間での乗り継ぎも問題なくこなし、名古屋駅での乗り継ぎなど余裕がありすぎるほどで、今回も順調に進んでいきます。

ところが、大垣駅で養老鉄道への乗り継ぎを間に合わすために、無理して購入した特急しらさぎ3号が、名古屋駅を出発しません。

余裕だと思っていたのは、何らかの事情で出発が遅れただけだったのです。

結果、大垣駅には10分ほど延着することになり、28分発の乗り継ぎ予定の養老鉄道に間に合いませんでした。

仕方がないので、10分ほどお約束の時間に遅れますと、10時にお約束しているお客様に電話を入れるべく、駅にある時刻表で次の電車を探してみると、驚愕の数字が目に飛び込んできます。

なんと、9時28分発の次の電車は、42分後の10時10分発で、約束の時間から、40分も遅れることになってしまうのです。

お客様にお電話を入れ、40分遅れることの事情を説明の上、深くお詫びし、快くお許しをいただくことは出来ました。

しかし、どうも納得できません。

お客様は、信用してお許しいただけましたが、延着によって遅刻することに何の根拠もなく、ひょっとすれば寝坊による遅刻だと思っておられるかもしれません。

そこで、延着したJRの駅員に、何か延着を証明するものはないかと確認すると、10分の延着証明書をくれました。

しかし、私が遅れるのは10分ではなく40分ですので、それを証明する書類をもらえないかというと、そんな書類は出せないというのです。

私は、時間に間に合わせるために、わざわざ特急券まで購入をしましたし、この延着については、私には何の落ち度もないはずなのです。

そんな話を駅員としていると、助役が出てきて話を引き取ります。(ひょっとすれば、私をクレーマーだと思ったのかもしれませんが、間違いなく、私は被害者です。)

相手が助役になりましたので、『いったい、何故、私はこんな目に合わなければにならないのか・・・』と質問しましたが、法律で規定されており問題なく、対応は出来ないと一点張り。

もしも、この延着が理由で、私の仕事が破談になったらどうするのですかと質問すると、その助役は、『延着で1億円の仕事を失った方もおられますが、仕方ないですねぇ・・・』と、平然と言い放ったのです。

大垣駅の助役がのたまった、この言葉には驚きました。

こんな馬鹿を相手にしても仕方がなく、養老鉄道の発車時間も近づいてきたので、この場を離れることにしました。



実は、話はまだ終わっておりません。

揖斐での打合せが終わり、お客様に遅刻のお詫びを重ねて申し上げて失礼し、揖斐駅から大垣行の電車に乗り込みます。

大垣駅に着いて、JRに乗り換えようと改札に向かうと、なぜか駅が人で溢れています。

構内のアナウンスを聞いてみると、東海道線の安城駅構内で、電車と車が接触する踏切事故があり、豊橋〜米原間で不通もしくは大幅な遅れが出ているとのこと。

実は、この後、名古屋で人とお会いする約束があり、これではその約束にも間に合わなくなってしまいます。

駅員に確認をしたり、ネットで調べたりして、岐阜まで行くことができれば、名鉄に乗り換えることにより約束に間に合うかもしれないことが判りました。

上手く到着した、岐阜まで止まりの臨時普通列車に乗り込みます。

岐阜駅に到着し、名鉄の岐阜駅に向かうと、なんと名鉄でも人身事故が発生して大騒ぎです。

色々聞いても、どうなるか判らない状況なので、仕方なく、ましだと思われるJRの岐阜駅に戻り、お会いする約束をしている方に遅れる謝罪の電話を入れて、お許しをいただいたうえで、大人しく電車を待つしかありませんでした。

ようやく到着した臨時列車に乗り込み、名古屋に到着したのは、なんと最初の約束時間を過ぎること1時間30分後です。

どれだけ深く頭を垂れ、真摯にお詫びを申し上げたかは、容易に想像がつくのではないでしょうか。



日本の鉄道は、時間に正確だと言われますが、なんと1日で3件の延着です。

それにより、私が喪失したものは、膨大な時間だけではないように思います。

予定通りに着いて当たり前だと思っていた私にも責任があるのかもしれませんが、公共機関である鉄道は何ら責任を負うこともなく、民間企業と比べると気楽なものです。

私も、少しは反省し、これからは鉄道など信用せず、次回からは余裕のある行程を組もうと思います。



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