かっとばせ借金 打ち勝て倒産!!

資金繰りが悪化した中小零細企業の、経営危機打開や事業再生へ向けてのお手伝いをさせていただいています。 経営危機場面での知識や情報をご提供し、従業員や家族のために命がけで闘う経営者が、諦めずに闘う現場を善戦苦闘日記としてご報告いたします。

プロ

経営危機打開の勉強会・・・


経営危機の打開・・・この事業に取り組み始めてから24年になろうとしています。

常に事業再生の最前線で、経営危機を打開すべく取り組んできました。

その間、様々な情報を現場の実例から蓄積することかでき、それを『経営危機打開学』としてまとめてきました。

その情報や知識を活かし、経営打開学の専門家の育成や、事業者が自ら経営危機の打開に取り組めることを目的に、定期的に開催する勉強会を実施させていただきたいと思います。


経営危機打開学とは、経営に不安を覚えた経営者が、事業の状況に合わせて最善の取組みを選択し、事業再生の達成や、経営者等の人生を安定的に確保した実例から蓄積された知識になります。

その知識を、勉強会において解放し、専門的なスキルを身につけていただくことを目的に以下の様に開催いたします。


  名  称  『経営危機打開学 勉強会』

  対 象 者   専門家になりたい方
         より専門的な知識を身につけたい方
         自ら経営危機の打開を実践したい方

  開催日時  2024年9月より開催
         毎月第2水曜日 18時から
          各回 2時間前後

  開催方法  Zoom にて
        1年間に亘り、12回に分けて開催

  内  容 
       第1回  はじめに
           経営危機の専門家として
       第2回  経営危機打開の選択肢
           再生は優先順で取り組む
           知っておくべきコロナ後の施策
       第3回  正しい経営状況の把握
           経営危機打開のフローチャート
           コロナ後の経営者の選択
       第4回  経営危機での資金繰り
           返済と支払いの猶予
       第5回  経営改善へ自ら取組む
           CAPD表とSWOT分析
       第6回  支払や返済ができない時
           事業を守るには
       第7回  資産を守るには
           資産の保全の事例
           不動産は最後まで活用する
       第8回  期限の利益の喪失後の動き
           経営危機での最終処理
           債権者との対応の基本
       第9回  経営危機での経営者
           事業と人生の予防
           私的な第二会社の活用
      第10回  経営危機打開の変遷
           これからの事業再生
      第11回  債権放棄とM&A
           財産開示手続き
          時効について
      第12回  知っておきたい知識
           実例集
      以上の内容は予定ですので、変更の可能性はあります。
  
上記内容にて、参加者を募集させていただきたいと思います。

参加をご希望される方がおられましたら、8月末20日までに、公式LINEもしくはメールにて・・・
  お名前
  ご年齢
  お住まいの都道府県名
  ご職業・役職
  ご連絡先 メールアドレス できれば携帯番号
  ご参加の動機
 ・・・以上をご記入のうえ、『勉強会参加希望』とご連絡ください。

ご質問などあれば、遠慮なくお問い合わせください。

宜しくお願いいたします。




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プロ養成講座開催・・・



経営危機の打開・・・このテーマに興味を持たれる方は少なくありません。

経営の厳しい経営者が興味を持たれるのは当たり前なのかもしれませんが、専門家としての業務自体に興味を持たれる方もおられます。

特に、実際に経営危機に直面され、任意整理を経験された経営者などは、今後の自らの仕事として興味を示されるのです。

かくいう私も、この仕事を始めたのは、自らの経営危機の打開がキッカケになるのですが、プロとして携わって、考えさせられることの非常に多い仕事でした。



経営危機打開や事業再生のコンサルタントの創成期は、約20年前になります。

日本各地に、タケノコの如く、専門家が出現しました。

そのほとんどは、『無い袖は振れない・・・』を基本として、経営の厳しくなった経営者にアドバイスを展開していました。

当時は、リスケジュールでも社会的認知が低く、まずは返済条件の変更から取り組むご相談者がほとんどで、知識として求められる内容は高くはなかったと思います。

しかし、事業として継続するのは簡単なことではなかったようで、事業の内容を変えたり転職されたりと、起業されても直ぐに廃業される専門家が後を絶ちません。

そんな廃業をされた専門家は、一つ、大事なことに気付かなかったのだろうと思います。

それは、この業務ご相談者であるお客様が、経営危機に晒され、資金繰りの厳しい経営者だということになります。

僅かなご相談料さえ、支払う余裕のないお客様だということなのです。、

そんなお客様から、高額のご相談料を得ようとするのですから、事業として成り立つはずがありません。

しかも、経営改善が上手くいかないなどして、相談料が払えなくなってしまうと、破産を勧めるのですから専門家としては疑問です。

こんな酷い姿勢を、このネット社会では簡単に喧伝されますから、事業を継続するのは難しいでしょう。

経営危機に陥った経営者が、最後の最後に、藁をもすがる思いでご相談くださるのですから、我々は専門家として、責任をもって最後まで取り組む責任があります。

今後の人生が成り立つように、最後まで経営者に寄り添うのが、我々の業務なのです。



けっして儲かる仕事ではありません。

日々、勉強がいつまでも続く、難しい仕事なのかもしれません。

それでも、ご相談者の笑顔に励まされ、経営危機を打開した時の達成感は、今でも感動的でさえあります。

そんな、遣り甲斐だけは凄い仕事に、本気で興味を持っておられる方からご連絡をいただきました。
事業再生や経営危機打開の専門家を目指して、一緒に勉強をしたいというご要望なのです。

しかも、中部地方と関東地方にお住いのお二人の方になります。
そういえば、私も64歳、事業の承継を真剣に考えなければなりません。

そこで、令和4年より、事業再生・経営危機打開コンサルタントを養成するための講座を、以下の通り開催をさせていただくことになりました。


 ・養成講座名  『事業再生・経営危機打開コンサルタント養成講座』

 ・開催方法    毎月第3土曜日 17時から ZOOMにて
          初回開催 令和4年1月15日(土)17時より 2時間程度

 ・講座内容    経営危機打開学の基本講座
            実例に沿ったノウハウ
            事業再生・経営危機打開に関わる専門スキル

 ・講座費用    無料 

 ・参加資格    事業再生・経営危機打開コンサルタントの業務に興味をお持ちの方 

 ・お申込み    お名前,住所,アドレス,携帯番号,参加希望の理由を記入し、                

           令和4年1月10日までに、下記アドレスに、お申し込みください。     

          ご質問などがあれば、下記アドレスからお問い合わせください。
                 info@cam-jp.info


少数名で、事例から楽しく学べる講座にしていきたいと思います。

コンサルタント業務に興味をお持ちの方は奮ってご参加ください。   



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返済を止めろという専門家・・・



とにかく、返済を止めろと、その専門家は強く主張をされます。

経営状況の如何など関係なく、資金繰りが厳しくなったら、ただ返済を止めるべきだと、自らの信ずる根拠を示しながら説明をされるのです。

営業利益が黒字であるとか、経営改善の可能性が高い状況だとか、何とか再生をさせたいという経営者の意志など、全くお構いなしに、ただ、自らの主張だけをゴリ押しするようにしか受け止められません。

しかも、リスケジュールの様に元本だけの棚上げではなく、いきなり利息までも完全に止めろということですから、驚くしかありません・・・・。



以前、ある専門家のセミナーを聞きに来てほしいと、知人から依頼をされて出かけました。

全国で700回以上開催をしているという、凄い人気のセミナーだと聞いていたのですが、講師は丸坊主で口ひげを生やしたチンピラの様な風体のお兄ちゃんです。

こんなお兄ちゃんが、事業再生や経営危機に陥った場合の対策という、人生の瀬戸際からの脱出法を話すというのですから、違和感を覚えて当然でしょう。

失敗したかぁ・・・と思いながら、眉をひそめて聞いていると、話は上手い。

だてに700回もセミナーを開催したわけではなく、セミナー講師としての話術は、なかなか高いレベルの様です。

まるで漫談師かと勘違いするほどであり、ついつい話に聞き入ってしまいます。

たしかに、軽い気持ちで聞くには、本当に面白いのですが、何かが違います。

聴衆は、お金を払って吉本新喜劇を見に来ているわけではなく、何とか事業を再生させたいとか、従業員や取引先を守りたいなどと、明日の見えない環境で人生をかけて踏ん張ろうとしている経営者ばかりなのです。

面白い話を聞きに来たわけではなく、なんとか、経営危機を打開する方法はないかと、藁にもすがる思いで来られているのです。

そんな聴衆に対して、ただ返済を止めろと、延々と主張を続けられます。

しかも、内容のレベルは、極めて低い。

7年ほど前に、自らが経営危機に陥り、専門家に助けられたので、この道を志したということで、私も含めて多くの専門家が歩んできた道になります。

そんな大志を抱いたのなら、しっかり勉強をすればいいのに、セミナーの内容は間違いだらけなのです。

笑ってしまう様な、間違った論法や捉え方が数えたらキリがないほど、さも真実の様に続きます。

聴衆は、知識のない経営者ですし、話はテンポよく面白いので、『そうか、利息を止めたらいいのか・・・』と、そう信じ込んで不思議ではないでしょう。



コンサルタントの手法は、様々に存在します。

事業再生や経営危機に関するコンサルタントも少なくありませんが、その取り組み手法は千差万別だといえるでしょう。

どの手法が良く、どの手法は悪いのかは、結果でしか判断できないのかしれませんが、大事なのは、責任をとれるのかということだと思います。

コンサルタントとして、事業再生や経営危機打開のプロとして、ご相談してくださった方に、満足のいくコンサルティングができるのかということになるのでしょう。

資金繰り厳しい中で、高いお金を支払ってまで、何かと経営危機を脱出したいとご相談くださったのですから、当然に無責任な対応はできません。

全力で、真摯に、ご相談者の環境や状況合わせて、最善の方向性を提案できてこそ、プロなのでしょう。

コンサルティングの結果について、責任があるのは当然なのです。

兄弟か親友になったつもりで、取り組んでこそ、経営危機は打開に向かうのだと思います。

ご相談者が、中小企業の経営者が、その事業と命を、最後に賭けてくださったのです。



ご相談者の状況も確認せずに、用意した答えに導くのはコンサルティングではありません。

ただ闇雲に、自分の知識のある返済停止だけを勧めるのは、プロではなく素人です。

最後の最後まで、責任をもって結果を求めることができなければ、事業再生や経営危機打開という場面に、専門家として関与する資格などありません。

上手くいったら、経営者の努力・・・
     失敗したら、コンサルタントの責任・・・

経営危機では、これぐらいの考え方が必要なのだと思います。



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プロのための勉強会・・・


最近、一人で仕事をしていると、不安になることがあります。

おかげさまで、顧問先のお客様からのご要望も増え、最近は安定的に経営危機コンサルタントとしての業務を展開できるようになりました。

私は、極めて単純な人間ですから、お客様からご要望をいただき頼られ、仕事が忙しくなるとやる気満々となり、手加減せずに取り組んでしまう習性があります。

ところが、健康なのが当たり前だと今までは思い込んでいましたが、先のことを考えると、言いようのない不安が沸き上がるようになってきたのです。



まだまだ、若いつもりだったのですが、いつのまにか年齢を重ねています。

健康だけが自慢のはずだったのですが、知らぬ間に体力も知力も衰えが始まっているのかもしれません。

仕事や、実生活では、何ら影響を感じないのですが、明日の事を考えると、何故か重く感じる様になんっていました。

ここまで、17年の歳月をかけて、経営危機コンサルタントとしてのスキルを構築してきました。

祝経営研究所に始まる事業再生スキームを、師匠の小口正夫先生より伝授され、経営危機コンサルタントとして取組みだして以降、自分なりにまとめてきたつもりです。

起業後は、自分のコンサルティングから得られる実体験だけを根拠に、経営危機打開学として構築し完成をしました。

経営危機のどんな場面であろうと、どんなご状況に追い込まれたご相談であろうとも、必ず打開し、経営者の人生を守ることのできる、他にはないコンサルティング手法だと自負しています。

絶対に自信のある、事業再生スキームであり、経営危機打開のコンサルティングなのですが、悲しいかな、ただ私一人だけなのです。

私一人で構築してきたスキルですから、私以外にこの『経営危機打開学』についてコンサルティングできる方がおられません。

この7年間で、4名の方が、この仕事を覚えたいと志願をしてこられたのですが、皆さん長続きしませんでした。

遠方の方であったり、軽い気持ちで本気度が足らなかったり、低収入に唖然とされたりと、様々な理由により挫折されていかれました。

まぁ、仕方がないと考え、以前はそれで問題はありませんでしたが、最近になってからです。

友人たちが定年を迎えだしてから、万が一のことを考えるようになり、私一人だけの環境に疑問を持つようになりました。

もしも、病気などで倒れたら、ご相談者への対応をどうすればいいのかと、不安になってきたのです。

代行をお願いしたり、ご紹介できる同業者もおりませんから、答えが見つからず不安を抱くようになっていました。

そんなときに、過去のお客様から、弟子になりたいとご連絡をいただいたのです。

十年以上前のご相談で、事業を任意整理をしていただき、今は、別会社で十分な収益を確保されておられるお客様になります。

ちょっと事業に余力ができたので、経営危機の打開について勉強をして、困っている経営者を助けたいと言われます。

万が一の事態への対応に苦慮していた私にとっては、まさしく渡りに船ということで、後継者として定期的に勉強会を開催することにしました。

まぁ、一人よりは複数の方がいいだろうと、以前より興味を持っておられた過去のお客様に声を掛けさせてもらうと前向きな返事をもらい、勉強会は二名からで始まりました。

さらに、他のコンサルタントについて勉強されていたセミプロの方なども参加していただけるようになり、今は、毎回、8名程度の方にご参加をいただいています。



勉強会は、月に2回程度の開催としており、プロになることを前提に、毎回異なった以下の様なテーマを用意し、基調セミナーの後に参加者で議論を交わして勉強をしています。

『経営危機打開への取組みの流れ』
『事業再生と経営危機打開手法』
『経営状況の把握と判断指標』
『経営分析の実施』
『経営改善の効果的な実施』
『資産の保全の方法』
『第二会社の活用』
『会社分割とM&A』
『信用保証協会と代位弁済』
『サービサーと和解』
『詐害行為を理解と間違われない』
『国税徴収法を理解する』
『信用情報とブラック履歴』
『期限の利益の喪失とその後』
『生前贈与を活用する』
『リスケジュールの現在』
『強制執行・差押え』・・・などになります。

そして、次回は、8月21日の17時から、『任意の債権者集会』というテーマでの開催となります。

他では、絶対に聞けないテーマですので、もしも、ご興味をお持ちの方がおられましたら、菊岡までご連絡ください。

ただし、経営危機に関する専門家を育成する勉強会になりますので、前向きな姿勢でのご参加をお願いいたします。


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善戦苦闘日記

専門家として襟を正す・・・



経営コンサルタントの仕事について、改めて考えさせられるご相談が入りました。

専門家だと信じ、全てを曝け出して相談をしてきたのに、コンサルタントの裏切りにも似た対応に絡むご相談で、内容は全く違いますが2件も続いたのです。

実は、この様な、同業者の様な専門家の尻拭きに関するご相談は珍しくはなく、今までも結構多くのご相談をいただいておりました。

しかし、今回の2件は、専門家としての存在価値さえ問われるほど酷い内容でしたので、今後の参考のためにご紹介をさせていただきたいと思います。



コンサルタントは、本来は無責任な商売なのかもしれません。

上手くいけば、私のアドバイスの結果だと主張する専門家は少なくありません。

失敗すれば、社長の対応が悪かったからと指摘し、責任回避を図るコンサルタントなど珍しくもないでしょう。

それでも、専門家といわれるコンサルタントは、仕事を続けられるのですから不思議なものです。

しかし、経営危機や事業再生のコンサルタントは、専門家としてのアドバイスの結果がご相談者の生死を分けることになりますから、そんな無責任な対応など出来るはずもありません。

それなのに、自分の利益ばかりを考え、無責任なアドバイスを繰り返し、ご相談者を窮地に追い込んでも平然としているコンサルタントは存在するということなのです。

そんな2件の実例を、簡単にご紹介をしたいと思います。

1件目の事例は、製造販売業を経営されているAさんの話です。

Aさんの経営する会社は、営業利益こそ確実に確保していますが、借入金が多すぎて厳しい資金繰りが続き不安を覚え、有名な事業再生士に経営改善についてご相談をされました。

経営改善で有名なその専門家は、現在の会社の再生を依頼されたにも関わらず、再生を諦め、会社分割を使う方法を勧めました。

新設の会社を設立し、現在の事業をその会社に移して再生を図るという方法です。

最近では、活用されることの多くなった再生手法なのですが、他の事例と根本的に違う点がありました。

それは、専門家の勧めで、新設会社の株主が専門家の知人の投資家になったということです。

経営者は、息子を株主にしようとされたのですが、専門家が強引に自分の知人を株主にしたうえに、このことを不安に思った経営者が息子名義での増資を申し込むと、なんと決裁権に問題が出るといって拒否されたのです。

これでは、完全に事業の乗っ取りです。

信用して、事業の将来を相談したのに、言葉巧みに事業を乗っ取られることになったのですから、驚くしかありません。

このままでは、経営者もその息子も、専門家と投資家に莫大な顧問料と配当を支払うために、馬車馬の如く働かされ続けるということなのでしょう。

十分に再生を図れる状況にあったにも関わらず、自らの利益のために会社分割をさせ、しかも、株式を所有し実施的に会社を乗っ取るというのですから、専門家としてというよりも、人として断罪されるべきでしょう。



もう一件は、何店ものお店を経営する経営者です。

その経営者は、コンサルタントに勧められるままに取り組んだ融資が、重複融資という形態になり、しかも金融機関の知るところとなって信用を失墜して窮地に陥ってしまわれました。
                   
重複融資とは、同じ案件で、二行以上の金融機関から同じ目的の融資を受けることになります。

当然に、正常な金融機関との取引においては、詐欺的行為と捉えられる行為であり、バレたら終わりという禁じ手だといえます。

その経営者は、事業所を出店する資金を確保するときに、コンサルタントに勧められて、同じ事業計画により二行の銀行から借り入れをされたのです。

どちらかの銀行から借りることができればいいという考えではなく、できるだけ多くの資金を確保しようと、この事業所出店を根拠に重複して借り入れをしようとしていたのです。

しかも、コンサルタントに言われるがまま、複数回にわたって重複融資を実行しましたから、手元資金は潤沢になり勘違いまでされるようになりました。

銀行にすれば、返済資力を算定して融資をしているのに、重複で倍の返済をすることになりますから、返済ができる計算にはなりません。

この重複融資は、金融機関のプロの目で決算書や試算表をチェックすれば、正常な借り入れではないことが直ぐにわかってしまいます。

借りたときは、手元資金が増えて、資金繰りは楽になるでしょうが、遅くても一年後には金融機関に全てが知られることになり、積み上げてきた信用は一気に失墜し、新たな融資が難しくなるどころか、今までのような健全な関係さえも維持できなくなるでしょう。

この事例も、落し処どころか、この行為を実施することの副作用を正面から考えず、今だけのための行為をしてしまったのです。

さすがに経営者も不安を覚え、重複融資の先はどうするのかコンサルタントに尋ねられたそうです。

しかし、そのコンサルタントは、明確な答えなどできなかったそうです。

このコンサルタントは、金融機関が重複融資に気づき追及を始めたころに、自宅などの不動産を、身内に対して生前贈与などを使って所有権の移転までさせたというから驚きです。

債権者金融機関が、債権回収に不安を覚えたタイミングで、不動産の所有権など移せば追及されて当然です。

しかも、身内への生前贈与ですから、詐害行為ですと宣言しているようなものだと思います。

経営危機場面での対策は、必ず、その先に起こりうることを想定した上で実施すべきであり、落し処も考えていない対策など、状況を悪化させるだけのことなのです。

このコンサルタントは、経験も少なく最低限のスキルさえも持っていなかったのではないでしょうか。



最近は、様々な参考書があり、ネットでも情報を取得できますから、事業再生や経営危機打開の指導するのは簡単なのかもしれません。

しかし、それは表面上の指導であって、ご相談者が求めておられるのは、より深化した情報であり、派生する情報や知識なのだろうと思います。

経営危機に窮した経営者が、そんな対応を求めてご相談くださるということは、この仕事がご相談者の信用を前提に成り立っているということであり、我々、専門家は、この事実を常に頭に入れ誠意を持って対応しなければならないのです。

将来に不安を抱いている経営者を、騙すのは難しくないでしょう。

事業を乗っ取ろうと思えば、実現するのは簡単なことだと思います。

儲けようと思えば、簡単に儲けることのできる商売なのです。

だからこそ、身を律して、儲けては駄目な商売だといえるのでしょう。

ご相談者の望む答えを手に入れるのは、簡単なことではありません。

ご相談を、我がことのように受け止め、しっかりと落し処を見据え、答えまで導き出すのが専門家だと思います。

特に経営危機や事業再生のコンサルタントは、絶対に責任から逃げては駄目なのです。



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