かっとばせ借金 打ち勝て倒産!!

資金繰りが悪化した中小零細企業の、経営危機打開や事業再生へ向けてのお手伝いをさせていただいています。 経営危機場面での知識や情報をご提供し、従業員や家族のために命がけで闘う経営者が、諦めずに闘う現場を善戦苦闘日記としてご報告いたします。

破算

破産ではなく、任意整理を・・・


倒産をするような厳しい状況でも、経営者には、最後まで、自らの力と判断において対応していく責任があります。

しかし、破産などの法的手続きを選択すれば、全てが裁判所の手続きの下で処理をされ、経営者の努力や意向などは反映されなくなります。

会社を整理するにしても、経営者の意向を反映させることのできる、破産以外の方法はないのでしょうか。

そんな時は、任意の整理を選択され、将来を自らの力で確保されることをお勧めします。



会社を継続できなくなったとき、多くの経営者は、『破産』をするしかないと思われるでしょう。

たしかに、破産も重要な選択肢であり、間違いではありません。

しかし、破産を選択する前に、検討をしておくべき選択肢が様々に存在するのです。

このタイミングにおける選択は、今後の人生を決定づけるといっても過言ではありませんので、しっかりと根拠をもって検討するべきだと思います。

破産以外の選択肢について、選択する理由なども含め、具体的にご紹介をしたいと思います。


世の中では、倒産 = 破産 だと、当たり前のように勘違いされている様です。

しかし、倒産には様々な種類や手段があり、破産は、その中の1つの手段に過ぎません。

そもそも、倒産という言葉には定義がなく、マーケティングリサーチ会社などは自ら定義づけをしているほどなのですが、経済的に破綻するなどして会社が潰れる状況のことが倒産ということで間違いないでしょう。

倒産とは、具体的には以下のようになります。

  1. 2回目不渡りを出し銀行取引停止処分を受ける
  2. 内整理する(代表が倒産を認めた時)
  3. 裁判所に会社更生法の適用を申請する
  4. 裁判所に民事再生法の手続き開始を申請する
  5. 裁判所に破産を申請する
  6. 裁判所に特別清算の開始を申請する

このうちの、1は、不渡り2回出すということで、倒産の烙印を押されてしまうのは周知のことだと思います。

3〜6は、全て法的な手続きになり、5の破産が含まれていることも判ります。

では、2の内整理するとは、どういうことなのでしょうか。

この内整理というのは、法的な手続きに頼らず、任意に整理をするということになります。

経営者が、自らの判断と責任において、私的に任意の整理を実施し、倒産として現在経営する会社を処理することです。

そんなことが可能なのかと驚かれる経営者も少なくないと思いますが、たしかに、簡単ではありません。

しかし、知識をもって万全の準備をして、苦労ともいえる対応を実施することで、十分に可能な選択肢となるのです。

そして、その苦労の成果として、破産などの法的手続きとは比較のしようもないほどの『将来』を得ることにつながります。


破産の選択は、一般的な考え方からすれば、当たり前の選択となるのかもしれません。

破産という手続きを選択することで、法的に全てが処理されることになり、経営者の負担は一気に喪失します。

倒産が現実化する状況において、経営者は心身共に追い込まれますから、その負担から解放というのは実に大きなことだといえるでしょう。

しかし、何も残りません・・・。

取引先などへ満足な支払い・配当ができませんから、信用は無くなるでしょう。

経営者は連帯保証人でもあるでしょうから、個人の自宅や資産等も無くなります。

破産と共に事業も断念しますから、明日からの生活の糧も失います。

何よりも、経営者としての信頼やプライドが喪失するのです。

たしかに、破産を選択することで、経営者として一時的には楽になることができますが、その後の展開を見据えることができなくなり、大変な『将来』を迎えることになってしまうのです。

この事実を、経営者はしっかりと理解したうえで、破産以外の選択肢の検討をしてみてください。

会社は整理しても、『将来』につながる選択肢が存在し、それが私的に任意の整理をするということになるのです。

任意整理というものにも、様々な種類があります。

代表的なところでは、

  1.第2会社の活用
  2.事業の譲渡
  3.株式の譲渡

などが挙げられ、他にも様々な方法が存在しますが、明確な共通点があります。

それは、『事業の維持』という、重要なキーワードが存在するということなのです。

ヒビの入った金魚鉢を想定すれば分かりやすいと思いますが、そのままでは水がなくなって中の金魚は死んでしまいますが、器を入れ替えて金魚を移せば、今まで通りに元気に飼うことができます。

『事業の維持』についても、劣化し尽くした会社から、健全な会社に事業を移すことで、今まで通りに従業員や取引先の業務も確保することが可能になります。

会社を整理しても事業を守る、これが、任意整理の最大の目的ということになるのです。

たしかに、破産に比べると、主体的に取り組まれる経営者には、様々な並大抵ではないご苦労をしていただくことになるのかもしれません。

しかし、事業を守ることで、将来に向けて様々な展開が開けます。

破算とは、『将来』が違いすぎますから、任意整理を選択する苦労など、微々たる負担だといえるのかもしれません。



任意整理をすることで、従業員や取引先の業務を確保することかできて、結果的に、経営者の将来を確保することも可能になります。

安定的に生活を確保し、人としてのプライドも維持できるでしょう。

任意整理は大変でしょうか、ここは、踏ん張り時だと割り切って苦労すべきなのです。

破産を安直に選択されるのではなく、全てを喪失してしまう前に、前向きな検討をしてみてください。

これからの人生は長いのですから、今の苦痛から逃れることよりも、将来のために苦労するべきではないでしょうか。

安易な破産の選択は、経営者の責任放棄ともいえるのです。



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借金は、最後にどうなる・・・



借りたお金を、最優先で弁済をしなければならないのは当たり前のことです。

しかし、資金的に厳しくて弁済できるような状況でなければ、金融機関への弁済は待ってもらうしかありません。

そして、そのまま弁済できなくなって、破産もせずして任意で整理などをした場合は、借金は残ることになります。

この様な場合、最終的に借金はどうなってしまうのでしょうか。



破産をすれば、借金は無くなります。

それまでの、地獄のような資金繰りから解放されることを考えれば、夢の様なことだといえるでしょう。

その後の人生を考えても、借金を弁済する必要が無くなるというのは、金銭的に幸せな生活を掴める可能性が高くなるということだろうと思います。

しかし、破産をすれば何も残りません。

経営者としての最後の責任を放棄することで、プライドはズタズタになってしまうでしょう。

事業は当然に守れないでしょうし、資産等もなくなってしまいます。

何よりも、社会的弱者を守れないことで、社会的な信用さえも消失してしまうのです。

だから、破産を回避し、任意での整理をするべきだということになります。

しかし、任意整理だと、金融機関からの借金などは棚上げをすることになり、いつまでも処理できずに残ることになってしまいます。

その後も、当然に、継続して支払いの督促をされることになるのです。

この様に、借金がいつまでも残るというのが、任意整理を選択した場合の最大の問題だといえます。

さて、残った借金に対して、いつまでも債権の回収は続くのでしょうか。

ある事例を基に、実際の現場では、任意整理後の借金がどうなるのか確認をしていきたいと思います。



建設業を経営されていた経営者は、20億円ほどの負債を抱えて倒産をしました。

原因は、過剰借入の弁済による資金繰り悪化になります。

徐々に資金繰りは悪化し、いずれは返済できなくなるのが分かっていましたから、債権債務処理について経営者は勉強をしました。

当初は、破産か夜逃げしか選択肢は無いと思っていましたが、勉強したことで考え方を180度変更して、任意整理を選択されました。

その理由は明確で、破産をすれば、取引先が連鎖倒産する可能性が高かったからです。

その時点での債務は、取引先の買掛金などの商取引債務が約2億2000万円、金融機関からの借入などの金融債務が17億9000万円ほどになります。

破産をすれば、取引先などへはほとんど配当ができない状況だったといえます。

そのうちの、金融債務の内訳は。

  ㋐ メガバンク プロパー     〔鵤寛1000万円  担保あり
  ㋑ メガバンク プロパー◆    〔鵤臆7000万円
  ㋒ メガバンク 保証協会付き   〔鵤臆2000万円  担保あり
  ㋓ メガバンク 保証協会付き◆  〔鵤渦9000万円  担保あり
  ㋔ 地方銀行 プロパー        約2億円       担保あり
  ㋕ 日本政策金融公庫        約1億5000万円  
  ㋖ 日本政策金融公庫◆       約7000万円
 ㋗ 住宅金融公庫            約2億8000万円  担保あり

以上の状況で、合計で17億9000万円ほどの金融債務になります。

売上が12億円ほどの会社ですから、過剰どころか異常な債務額だといえるのかもしれません。

これらの、膨大な金融債務が、任意整理を選択して金融事故が発生した後に、どの様に処理されていったかを具体的に検証していきたいと思います。


  ㋐ メガバンク プロパー     〔鵤寛1000万円
不動産の購入資金としての借入で、不動産を担保にしていたが後順位のため、任意売却でも配当はなし。
期限の利益の喪失後、1年ほどで大手サービサーに債権譲渡。
その後、弁済についての交渉が2年ほど続いたのちに、限りなくゼロに近い額で和解して終了。

  ㋑ メガバンク プロパー◆    〔鵤臆7000万円
運転資金としての借入で、不動産などの担保はなし。
期限の利益の喪失後、㋐と同じく、1年ほどで大手サービサーに債権譲渡。
その後、弁済についての交渉が2年ほど続いたのちに、㋐と同じく、限りなくゼロに近い額で和解して終了。

  ㋒ メガバンク 保証協会付き 〔鵤臆2000万円  担保あり
信用保証協会の保証付きで運転資金として借入し、不動産を㋓と共同担保。
期限の利益の喪失後、2か月ほどで代位弁済をされ、債権者が信用保証協会に。
代位弁済後10か月ほどで、不動産を任意売却後、残債務額が1億円に。
その後、連帯保証人個人名で、毎月5000円を弁済。
代位弁済から6年で、商事債権の時効期間が完成。
時効の援用はしていないが、実質は終了。

  ㋓ メガバンク 保証協会付き◆〔鵤渦9000万円  担保あり
信用保証協会のセーフティーネット保証付き融資で借入し、不動産を㋒と共同担保。
期限の利益の喪失後は㋒と同じく、2か月ほどで代位弁済をされ、債権者が信用保証協会になり、代位弁済後10か月ほどで、不動産を任意売却。
残債務額が8000万円になり、その後、連帯保証人個人名で、㋒と合わせて毎月5000円を弁済。
代位弁済から6年で、商事債権の時効期間が完成。
時効の援用はしていないが、実質は終了。

  ㋔ 地方銀行 プロパー      約2億円  担保あり
不動産の購入資金として借入し、その不動産を担保。
期限の利益の喪失後、1年半ほどで任意売却し、完済。

  ㋕ 日本政策金融公庫     〔鵤渦5000万円  
運転資金として、旧中小公庫系から無担保で借入。
期限の利益の喪失後、具体的な債権回収はなく、5年で商事債権の時効期間が完成。
時効の援用はしていないが、実質は終了。

  ㋖ 日本政策金融公庫◆    〔鵤沓娃娃伊円
運転資金として旧国金系から借入し、不動産を第1順位で担保。
期限の利益の喪失後、任意売却を目指すが金額が折り合わず競売になり、2000万円の債務が残る。
その後、弁済について具体的な交渉はなく、競売後5年で商事債権の時効期間が完成。
時効の援用はしていないが、実質は終了。

  ㋗ 住宅金融公庫        約2億8000万円  担保あり
賃貸マンションの資金として借入し、マンションを担保として提供。
期限の利益の喪失後、任意売却を目指すが金額が折り合わずに長期化。
それから1年半経過後に任意売却により完済。


この様に、和解と時効と担保不動産処分により、17億9000万円の債務は、実質的に全て消えました。

これらの処理において、こちらが負担したのは、担保不動産処分による弁済と、僅かな和解金だけということになります。

時効と和解の活用、この事例は、けっして珍しい内容ではありません。

むしろ、任意整理の結末としては、当たり前のパターンだといえるのでしょう。

債務者は、無い袖は振れない状況ですから、債権者も、それ以上はどうしようないのです。

何年も債権回収に晒されても、1円も返済できていない債務者がとほとんどでしょう。

中には、行方さえ定かではなく、連絡のつかない債務者も珍しくありません。

そんな債務者に対して、債権回収を図るために、いつまでも手間暇かけて追及しも、無駄でしかないということなのです。

法的な手続きに頼らなくても、いずれ、債権回収の手続はを終えるしかないというのが、現場の理屈ではないのでしょうか・・・。



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自殺なんて必要ない・・・


11年振りに、自殺が大幅に増加しているそうです。

それも、経済苦を原因にするものが多く、生きようとする努力が苦痛になっているのかもしれません。

やはり、将来を見通せないコロナウイルスの影響が大きいのだと思われます。

しかし、経済苦での自殺など、僅かな知識さえあれば、回避できる可能性が十分にあるのではないでしょうか。



政府は、11年振りに、自殺が増加に転じていると発表をしています。

しかも、経済苦での自殺が増加しているということなのです。

  収入が途絶え、生活ができなくなり、将来に目途が立たなくなった・・・・

  経営している事業が、資金破綻をおこして立ち行かなくなった・・・・

理由は様々にあると思いますが、長引くコロナウイルスの悪影響であることは間違いありません。

景気が悪化して不況になると、自殺が増えるというのは正しい現実だといえます。

11年振りの自殺増加といいますが、11年前は、リーマンショックが発生して、一瞬で世界不況に陥ったタイミングになります。

未曽有の不況といわれて以来の事態ですから、政府もこの自殺者増加に大慌てで様々な対策を実行しようとしています。

様々な支援金などを用意して、事態を改善しようとしていますが、事は、そんな短期的で単純なものではなく、根本的な解決になるはずはありません。

弁護士などの専門家に、自殺防止の支援などの依頼もしているとのことですが、それ程ひどい状況に陥りつつあるのが現実だということなのでしょう。



何故、経済的な理由で自殺をするのでしょうか・・・?

  このまま、どうなっていくのか判らないから・・・
  先が見通せず、対応できないから・・・
  どうすべきか、答えが見つからないから・・・

などの理由で、現実の精神的苦痛から逃避しようという答えが、夜逃げや自殺ということになるのでしょう。

かくいう私も、過去に夜逃げや自殺を考えたことがあります。

今では笑い話でしかありませんが、バブル時の過剰な借入による有利子負債により、事業の資金繰りが厳しくなり、将来的に経営破綻をするかもしれないと実感を持った時のことになります。

それまでにも、色々と経営危機での対応については勉強をしていたのですが、どうすればいいのか答えが見つからずに、当たり前の様に逃避を考えたのです。

パソコンでエクセルを開き、横行に、破算,夜逃げ,自殺という項目を入れ、縦列にメリットとデメリットをいれて表にしました。

そして、それぞれの項目について、具体的に検討して表に書き込んだのです。

かなり精緻な表になった記憶がありますが、役には立ちませんでした。

どれも、選択できなかったのです。

長男は幼稚園であり 次男は未だ家内のお腹の中という状況ですから、逃避など選択できませんでした。

今、振り返ると、あくまでも気休めのためであり、本気で検討をしたわけでなかったと思いますが、本来はポジティブな思考を持つべき環境だったのです。

エクセルで作成した表を全否定することで、前向きに取組み、今に至っているといえるのかもしれません。



あの頃は、未だ、経営危機や経済苦がどの様なものなのか、理解できてなかったのだと思います。

あのタイミングでどの方向を選択するのかは、ひょっとすれば、ほんの僅かな違いだったのかもしれません。

経済苦で、将来の見通しを喪失してしまい、生きるか死ぬかの分岐を迎えた時、ほんの少しの思いやキッカケが、どちらに向かうのかを決定づけるのかもしれません。

僅かな知識さえあれば、そんなことで悩む必要などなかったのです。

経済苦で、自殺など必要ありません。

当然、夜逃げも必要なく、破産さえも必要ないと私は思います。

その様な経済的に厳しい環境に陥った時、以下の5点を頭に入れて対応するようにしてみてください。


1.高潔なプライドを持って、生きる残ることに固執してください

  借金を返せないことは結果であり、恥ではありません・・・。

  人に助けを求めるのは、人間として当たり前のことです・・・。


2.自殺や夜逃げが、最悪の選択であることに気づいてください

  根拠のない一時の感情で、最悪の選択をしない・・・。

  関係者に、最悪の迷惑をかけることを知ってください・・・。


3.どん底を切り抜けるため、僅かな知識を持ってください

  僅かな知識で、展開は大きく広がります・・・。

  他に選択肢が多々あることを知ってください・・・。


4.諦めない強い気持ちを持ってください

  生残ることが、最善の結果だと理解してください・・・。

  気持ちの持ちようで、展開はどうにでもなります・・・。


5.必ず何とかなるという現実を知ってください

  後に振り替えれば、どん底での悩みや苦労は笑い話にしかなりません・・・。

  どん底ですから、これからは良くなるしかないでしょう・・・。
  
考え方は、これだけです。

もしも、コロナウイルスなどの影響で、厳しい経済環境に陥った時、以上の5点を頭に入れてポジティブに取り組んでみてください。

更に経済環境が悪化したとしても、必ず、最悪の事態は回避できると思います。




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